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【2021年】企業型確定拠出年金の損益率と運用利回りを振り返る

2022年最初の投稿では、2021年の企業型確定拠出年金(企業型DC)の資産評価額構成比、そして損益率と運用利回りについて振り返ります。

2021年12月末時点における運用商品カテゴリー別の資産評価額構成比


まずは運用商品カテゴリー別の資産評価額の構成比ですが、2021年12月末では以下の様になりました。
2021年12月末時点の資産評価額構成比
11月末時点と比較すると、外国株式の割合が少し増えています。ちなみに1年前の2020年12月は以下の状況でした。
2021年12月末時点の資産評価額構成比
この時はまだ自分で円グラフを作っていたので色が一致しない状態ではありますが、当時は元本確保型の商品が3割でした。そもそもで運用を開始してからこの時点までは全く見直しをしておらず、その後に以下のリバランスとスイッチングを行い、現在に至ります。

  1. 2021年1月に初めてリバランスを実施(主に株式商品の割合を増やす)
  2. 2021年2月に2度目のリバランスを実施(主に外国株式商品の割合を増やす)
  3. 2021年3月に3度目のリバランスを実施(主にバランス商品の割合を減らす)
  4. 2021年5月に初めてスイッチングを実施(この際に元本確保型商品をすべて売却、外国株式を購入)
  5. 2021年7月に4度目のリバランスを実施(主に先進国リートの割合を増やす)

これらの運用見直しを行った結果、1年間で株式の割合は33%→80%に、外国株式に限れば19%→64%を占める状態になりました。
リバランスとスイッチングの記事一覧

2021年12月までの損益率と運用利回り推移


2020年12月から2021年12月までの損益率は以下の様に推移しました。
確定拠出年金2021年の損益率推移
7月以降は上下激しい状態が続きましたが、1年間で約7%伸びました。外国株式市場が堅調だったことが最大の要因ですが、2021年の早い段階でリバランスとスイッチングを通じて外国株式の商品に拠出金を寄せておいて良かったな、と思います。

そして本ブログでは過去は運用利回りは載せていませんでしたが、データが蓄積されてきたので今回から掲載してみます。
202112investment-yield.png
※私が加入している企業型確定拠出年金の運営機関では、2年目から運用利回りが管理画面に反映されます。そのため、2020年3月までは数字がありません。

運用利回りも12月末時点では16%を超えており、悪くない数字でした。特に2021年の前半は外国株式市場が堅調に上昇していたので安定した数字で推移してくれていました。ただし、2021年後半以降は上下に激しく数値が動いており、更に2022年はテーパリング開始などの影響で米国の株価上昇が落ち着き、この2年のような伸びは期待できないだろうと思っています。2022年は10%台を維持してくれれば良いかな…程度に考えています。
【補足】
上記2つの線グラフで使用している指標ですが、「損益率」は単純に「損益額÷拠出金総額」で算出したものです。一方の「運用利回り(年率換算)」ですが、これは計算式が非常にややこしいので説明は重複しますが、複利による利益なども加味して計算されたものです。運用機関のサイトで詳細説明ページが用意されていると思いますので、詳細の計算式が気になる方は確認してみてください。

2022年の運用方針


そして2022年の運用方針ですが…基本としてはほったらかしにしておくつもりです。
2021年に大きな見直しは着手できたと思っていますし、私の場合はまだ運用終了まで15年以上あるので現時点で細かく運用を変える必要もないと思っています。株価が大きく下落するタイミングが直近であるかもしれませんが、その際は月々により多くの口数が購入できる(ドル・コスト平均法)ので、それほど気にしていません。
強いて言えば外国株式や外国債券で新興国を対象にした商品も運用中ですが、直近の中国市場がやや安定していない印象があるので先進国対象の商品に寄せるべきなのか?程度です。2021年は結構頻繁にリバランスとスイッチングに着手しましたが、2022年は慌てない運用を、と考えています。
【本ブログ参考記事】
企業型確定拠出年金やiDeCoを放置(ほったらかし)で運用する条件5選(2021/8/1)

著者:gnc21
東京都在住。Webサイト・スマートフォンアプリのデータ計測支援や分析業務を行う会社員。
企業型確定拠出年金の運用を2020年より開始。投資運用経験は企業型確定拠出年金のほか、一般NISAによる国内株式の特定銘柄購入、投資信託やETF購入が中心。