前月比マイナスながら月末にやや復調。2022年5月の企業型DC資産評価額構成比と運用利回り実績
今回は2022年5月の企業型DCの運用利回り実績について振り返ります。2022年5月は米国株式市場で乱高下が激しい状態で、それに引っ張られる形で5月下旬までは運用利回りも下落に下落を重ねていましたが、月末にやや持ち直した形で推移しました。
過去実績記事と同様に、まずは5月末時点における各運用商品カテゴリーの資産評価額構成比を振り返ります。

引き続き株式運用商品で8割ほどを占める構成ですが、5月中に外国債券型の運用商品へスイッチングを行ったので、外国債券の割合が少し上がっています。これは元々「三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)」というバランス型の運用商品を保有していたのですが、3点もバランス型運用商品を運用しなくても良いか、という理由で外国債券型の運用商品に切り替えたという背景です。運用する商品の数をシンプルにしておきたい、という目的でスイッチングを行いました。
このスイッチングで、
この様な構成になり、ある程度スッキリしたかな、と思っています。年末まではこの割合で大きく変更なく運用していこうかな、と現時点では考えています。
そして肝心の損益率と運用利回り実績ですが、まずは損益率から振り返ります。

損益率は4月末からやや下落して5.87%になりました。ただ、5月下旬頃までは2~3%程度と、もっと低い数字で推移していました。その要因は米国株式がGW明けから一気に下落したためです。

Google Financeより
ただ5月最後の1週間で株価は盛り返しを見せたので、月末時点では4月末から若干のマイナスに留まった状態でした。
運用利回りについても振り返ります。

運用利回りも損益率同様に若干のマイナスで、ちょうど6%となりました。落ち着きのない運用利回りの推移となっているので、今後数か月の間に2月の4%を下回るタイミングも訪れるかもしれません。少なくとも2021年時点の様に好調な運用利回りはしばらくお預けになると思っていますが、企業型DCのゴールまでまだ15年以上あるので、今のポートフォリオを崩さないで積み立てていく方針です。むしろ、株式市場がさらに下落するなら、もっと買い足していきたい気分です。
確定拠出年金から少し話は変わりますが、5月は岸田首相がロンドンで「Invest in Kishida」と発言したり、「貯蓄から投資へ」と発言したりと、国内に向けて投資への関心を促す発言が多くなっています。
確かに昔の様に銀行に貯蓄して定期預金の金利で資産を増やす方法は今となっては通用しないし、物価も上がると貯蓄した資産がインフレ負けするのも事実だとは思います。なので、金融リテラシーを伸ばすための土台を用意したり、投資をやりやすくする環境を用意するのは資産形成を進める上で有効だと思うし、私自身も確定拠出年金の運用額(月に拠出可能な額)を現状より大きな額で運用できれば、iDeCoとの併用も視野に入れられるので、その流れ自体は歓迎です。
ただ一方で、投資を行うには、短期的に必要なお金を手元に確保しておくことが条件だと感じています。1週間後には事故に巻き込まれて治療費が必要になることだってあり得るし、家族で何かしら突発的な事態が発生したら、それに備えた資産は手元に置いておく必要があります。
その手元に残すお金を確保するための施策が十分でない環境下で、いきなり投資に目を向けさせるやり方はリスクが大きい筈です。政権には「目先のお金を確保するための対策」も打ち出して欲しいな…と感じます。正しくは「貯蓄と投資を組み合わせた、資産所得倍増計画」であるべきかな、と思います。
2022年5月末時点における各運用商品カテゴリーの資産評価額構成比
過去実績記事と同様に、まずは5月末時点における各運用商品カテゴリーの資産評価額構成比を振り返ります。

引き続き株式運用商品で8割ほどを占める構成ですが、5月中に外国債券型の運用商品へスイッチングを行ったので、外国債券の割合が少し上がっています。これは元々「三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)」というバランス型の運用商品を保有していたのですが、3点もバランス型運用商品を運用しなくても良いか、という理由で外国債券型の運用商品に切り替えたという背景です。運用する商品の数をシンプルにしておきたい、という目的でスイッチングを行いました。
このスイッチングで、
- 外国株式型:8割
- 国内株式型:1割
- 債券型:1割
- その他(大半が先進国リート):1割
この様な構成になり、ある程度スッキリしたかな、と思っています。年末まではこの割合で大きく変更なく運用していこうかな、と現時点では考えています。
2022年5月末時点の損益率と運用利回り推移
そして肝心の損益率と運用利回り実績ですが、まずは損益率から振り返ります。

損益率は4月末からやや下落して5.87%になりました。ただ、5月下旬頃までは2~3%程度と、もっと低い数字で推移していました。その要因は米国株式がGW明けから一気に下落したためです。

Google Financeより
ただ5月最後の1週間で株価は盛り返しを見せたので、月末時点では4月末から若干のマイナスに留まった状態でした。
運用利回りについても振り返ります。

運用利回りも損益率同様に若干のマイナスで、ちょうど6%となりました。落ち着きのない運用利回りの推移となっているので、今後数か月の間に2月の4%を下回るタイミングも訪れるかもしれません。少なくとも2021年時点の様に好調な運用利回りはしばらくお預けになると思っていますが、企業型DCのゴールまでまだ15年以上あるので、今のポートフォリオを崩さないで積み立てていく方針です。むしろ、株式市場がさらに下落するなら、もっと買い足していきたい気分です。
岸田政権が唱える「資産所得倍増計画」と「貯蓄から投資へ」に思うこと
確定拠出年金から少し話は変わりますが、5月は岸田首相がロンドンで「Invest in Kishida」と発言したり、「貯蓄から投資へ」と発言したりと、国内に向けて投資への関心を促す発言が多くなっています。
確かに昔の様に銀行に貯蓄して定期預金の金利で資産を増やす方法は今となっては通用しないし、物価も上がると貯蓄した資産がインフレ負けするのも事実だとは思います。なので、金融リテラシーを伸ばすための土台を用意したり、投資をやりやすくする環境を用意するのは資産形成を進める上で有効だと思うし、私自身も確定拠出年金の運用額(月に拠出可能な額)を現状より大きな額で運用できれば、iDeCoとの併用も視野に入れられるので、その流れ自体は歓迎です。
ただ一方で、投資を行うには、短期的に必要なお金を手元に確保しておくことが条件だと感じています。1週間後には事故に巻き込まれて治療費が必要になることだってあり得るし、家族で何かしら突発的な事態が発生したら、それに備えた資産は手元に置いておく必要があります。
その手元に残すお金を確保するための施策が十分でない環境下で、いきなり投資に目を向けさせるやり方はリスクが大きい筈です。政権には「目先のお金を確保するための対策」も打ち出して欲しいな…と感じます。正しくは「貯蓄と投資を組み合わせた、資産所得倍増計画」であるべきかな、と思います。