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3か月ぶりに反発。2022年7月の企業型DC資産評価額構成比と運用利回り実績

8月になったので、2022年7月末の企業型DC運用利回り実績を振り返ります。4月以降は運用利回りは低下を続けていましたが、7月は3か月ぶりに反発しました。

2022年7月末時点における各運用商品カテゴリーの資産評価額構成比


まずは過去の運用利回り実績と同様に、資産評価額構成比からになります。前年同月比で比較しています。
2022年7月末の企業型DC資産評価額構成比
1年前と比べると「その他」の割合が増えていますが、先進国リートの運用商品に同時期より拠出金の割合を増やし始めたのが要因です。「国内株式」はスイッチングで一部の運用商品(アクティブ型の運用商品)を売却して米国株式を購入したために割合が減っています。

2022年7月末時点の損益率と運用利回り推移


損益率は7月に入り反発して7%台まで回復しました。
2022年7月時点の企業型DC損益率
また、運用利回り実績も同様に反発し、6%台に回復しました。
2022年7月時点の企業型DC運用利回り実績

背景としては4月以降下落傾向が続いていた米国株式市場が久しぶりに上昇したことです。
20220805GoogleTrend.jpg
Googleトレンドより

一方で、米国市場の今後の動きは不明瞭な状況が続いていますし、巷ではリセッション入り(景気後退)も目前ではないかと言われていますので、今後も運用利回りは上下すると思います。このブログでは引き続き1か月ごとに実績を振り返りますが、スイッチングやリバランスなどでの対策をすることは年内は無いかな、と思います。
この点はニッセイ基礎研究所が発行したPDF資料で、ご最もな内容がありました。
インデックスファンドの父と呼ばれた故ジョン・ボーグル氏は確定拠出年金加入者に「引退直前まで残高報告書を一度も開くな」、と勧めたという。損失を自分の目で見た加入者が、リスクを回避する行動に走ることをボーグル氏も理解していたのだろう。

つまりは企業型DCやiDeCoに関しては長期的な計画で運用方針を決めるべき、と言いたいのだと捉えていますが、私もそのように思います。

米国のインフレ状況や今後の米国の利上げはどうなるのか


確定拠出年金の運用に際しては、運用商品は頻繁には動かすべきではないと考えていますが、確定拠出年金を通じて株式の動きに興味関心を持ち始めた方も多いと思います。私も実際その一人です。
私の場合はどのように情報を収集しているのかといえば、Twitterが結構多いです。今回は最後にインフレ状況や今後の利上げ予測に向けて情報を発信しているTwitterアカウントを紹介できれば、と思います。


この後藤さんは春まで日本経済新聞社に勤務されており、4月からは独立(?)されていますが、Twitterでは引き続き詳細に米国の状況を中心に情報発信しており、私も知識向上に向けて勉強させてもらっています。気になる方は下記リンクからご覧ください。
後藤さんのTwitterアカウント

著者:gnc21 Twitter
東京都在住。本業はWebサイト・スマホアプリのデータ計測支援や分析業務を行うアナリスト。
企業型確定拠出年金の運用を2020年より開始。投資運用経験は企業型確定拠出年金のほか、一般NISAによる国内株式の特定銘柄購入、投資信託やETF購入が中心。