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企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用商品選択ポイント~後半戦

企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用商品選択ポイントとして、この後半戦では「信託報酬」「バランス型商品」の2点について触れていきたいと思います。
「運用商品カテゴリー」のポイントは前半戦で触れているので、未閲覧の方は以下からご覧ください。
企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用商品選択ポイント~前半戦(2021/2/21)


信託報酬とは



まず、「信託報酬」についてです。
投資運用商品には、商品ごとに信託報酬というものが用意されています。
簡単に言えば、投資信託企業に支払う費用です。

信託報酬は例えば商品Aを年間10万円購入、信託報酬が0.5%の場合は年間で500円の費用が発生します。
実際には日割りで支払われるので、毎日1.37円ほどの費用が発生します。

企業型DCの商品でもそれぞれ信託報酬は異なるので、商品ラインナップなどを見て確認するといいと思います。

その信託報酬を見比べると、商品により0.2%~2%程度の幅があると思います。
この違いは「パッシブ型(インデックス連動型)」と「アクティブ型」の違いです。

■パッシブ型
例えば日経平均株価など、主要インデックスに紐づいた商品が該当します。
インデックスに紐づいた構成になるため、トレーダーの関与度は低い商品です。
そのため、信託報酬は安価なケースがほとんどです。

■アクティブ型
トレーダーの知見を活かし、より大きなリターンを求めて運用する商品です。
いつ値崩れするかのリスクはあるものの、調子が良い時期は
実際にリターンが大きくなるケースもあります。
ただし、その知見を活かす商品のため、信託報酬は高く設定されがちです。

では、実際に0.5%と2%信託報酬が異なることで、どのようになるでしょうか?
最終的に500万円ほど運用した場合、単純な費用計算では以下になります。

0.5%の場合:2.5万円
2.0%の場合:10万円

まぁまぁな違いになりますね。
もちろん、アクティブ型はそれ以上のリターンを狙うことを主目的としているので信託報酬だけで判断すべきではありません。信託報酬率が高いことを承知で選択するのは間違いではない、と思います。

バランス型商品とは


次にバランス型といわれる運用商品についてです。
私の会社の運用商品ラインナップでは、

・バランス(安定型)
・バランス(安定成長型)
・バランス(8資産)

と3つ用意されています。
違いですが、「バランス(安定型)」と「バランス(安定成長型)」については先に触れた株式・債券の比率が異なるだけです。
つまりバランス型商品は、運用側で株式や債券などの比率を変えて購入してくれる商品です。

そして最後に残った「バランス(8資産)」とは・・・
「国内外の株式・債券(新興国含む)およびリート」とまんべんなく購入する商品です。
これは説明が非常にややこしい…ので、以下に参考URLを載せます。
三菱UFJ信託銀行:つみたて8資産均等バランス

この商品は、様々な投資対象資産をまんべんなく用意されているのですが、その購入比率は明らかにされていないケースが多いようです。
その点を懸念する人は購入を避けた方が良いかもしれませんが、一方でなかなか手を出しづらい資産に触れられる…というメリットもありそうです。

【追記】
バランス型商品については、以下の記事もご参照ください
運用商品選択に向けて~バランス型商品とは


以上、前半戦と後半戦に分けて運用商品選択を検討してみました。開始の際の参考になれば幸いです。

【補足】
以前の記事で触れていますが、購入商品は開始後でも「リバランス」あるいは「スイッチング」という方法で変更が可能です。開始の際に悩みすぎないようにしてください。(悩みすぎた結果、開始申し込みに影響しない様、ご留意ください。)

著者:gnc21
東京都在住。Webサイト・スマートフォンアプリのデータ計測支援や分析業務を行う会社員。
企業型確定拠出年金の運用を2020年より開始。投資運用経験は企業型確定拠出年金のほか、一般NISAによる国内株式の特定銘柄購入、投資信託やETF購入が中心。

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