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運用商品選択に向けて~バランス型商品の特徴と活用に向けたポイント

今回は企業型確定拠出年金やつみたてNISAなどで商品ラインナップに含まれる機会の多い「バランス型商品」について説明します。


バランス型商品の例


まずバランス型商品ですが、私の会社の場合は以下の3点が用意されています。

バランス型商品ラインナップ

・三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)
・三菱UFJプライムバランス(安定成長型)(確定拠出年金)
・三菱UFJプライムバランス(8資産)(確定拠出年金)

見ての通り、違いは「安定型」なのか、「安定成長型」なのか、「8資産」なのかの違いです。特に最後の「8資産」については何のことだかさっぱり…というのが開始時の私の率直な反応でした。今もちょっと怪しいですが。

バランス型商品の違い


では、これらの運用商品の違いについて整理していきます。

・三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)
商品ガイドブックを見ると、以下の割合で購入をしていく商品であることが分かります。

バランス型運用商品_安定型.png

国内債券が67%を占めていて、大幅な利回りは期待できないが着実に利回りを得ていく商品であることがわかります。
※株式型と債券型の値動きの違いについては、以下の記事をご覧ください。
 企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用商品選択を考える~前半戦


・三菱UFJプライムバランス(安定成長型)(確定拠出年金)
商品ガイドブックを見ると、以下の割合で購入をしていく商品となっています。

バランス型運用商品_安定成長型.png

国内債券の割合が下がり、代わりに国内株式と外国株式の割合が大きくなっています。
つまり、着実な債券型の割合をやや下げて、利回りがより期待できる(その分リスクも増えますが)株式型に購入割合を寄せている状態です。

・三菱UFJプライムバランス(8資産)(確定拠出年金)
そして残ったのがこの商品ですが、これは非常に判断が難しい商品です。
まず、8資産というのは実際には以下を指しています。
「国内の株式・債券」、「先進国の株式・債券」、「新興国の株式・債券」、「国内・海外のREIT」

※参考:REITとは(Wikipediaより)
REIT(英: real estate investment trust、リート)または不動産投資信託は、公衆から調達した資金を不動産に投資する金融商品の一種。特に、日本の国内法に則った「日本版REIT」(または「J-REIT」)のことを単にREITという場合がある。


この8つの資産をバランスよく購入していく商品となるのですが、購入割合は公開されていません。公開されていたとしても、すぐには見つからないと思います。事実、私は見つけられてません。ですので、購入割合は機関側にコントロールを委ねる形になります。

ただ、フォローするわけではないですが、現時点で今回ピックアップした3つの運用商品で2020年5月から現時点での運用利回りは、私の実績では以下のようになっています。

・三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)→4.91%
・三菱UFJプライムバランス(安定成長型)(確定拠出年金)→8.83%
・三菱UFJプライムバランス(8資産)(確定拠出年金)→9.28%

背景として2020年5月以降から現状では株式市場は上昇傾向だったため結果的にこうなった、とも言えるのですが実績は残した、という事も事実です。購入割合が把握できないのは少し気持ち悪さがありますが、ここはどっちを優先するか次第になるのかな…と思います。


また、株式型商品でも紹介していたiDeCoナビサイトでもこれら3つの運用商品について取り上げているので、以下にリンクを載せておきます。
※各テキストリンクをクリックすると、iDeCoナビに遷移します。

三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)

三菱UFJプライムバランス(安定成長型)(確定拠出年金)

三菱UFJプライムバランス(8資産)(確定拠出年金)

バランス型商品を選択するメリット


バランス型商品を選択するメリットは、簡潔に言えば以下に尽きるかと思います。

・開始当初に運用商品選択に悩んだら、まずはバランス型運用商品の割合を大きくしてスタートしてしまう。
・運用商品をリバランスしながらコントロールすることが手間であれば、バランス型商品をあらかじめ選択し、いったん任せてしまう。

本音を言えば、いずれリバランスができるよう、各運用商品(私の会社の場合は22点)にまずは1%程度振り分け、余りの78%をバランス型商品に寄せてしまう方法もあるのかな、と思います。その形で開始した後、どこかのタイミングでリバランスで調整する、という方法は可能です。リバランスについては以下の記事をご参照ください。
確定拠出年金の運用見直し~リバランスを行う(2021/2/28)

【補足】
以前に株式型商品についても記事化しています。株式型商品の情報収集などを知りたい方はご覧ください。
運用商品選択に向けた情報源について~株式型商品のケース(2021/3/7)

著者:gnc21
東京都在住。Webサイト・スマートフォンアプリのデータ計測支援や分析業務を行う会社員。
企業型確定拠出年金の運用を2020年より開始。投資運用経験は企業型確定拠出年金のほか、一般NISAによる国内株式の特定銘柄購入、投資信託やETF購入が中心。

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