「ほったらかし投資」が魅力に見える3つのポイント

最近になり、「ほったらかし投資」というワードに興味関心が強いです。ほったらかし投資がなぜ魅力的に見えるのか、3つのポイントに分けて考察します。


ほったらかし投資は、チェックする手間暇がかからない


コロナ禍を機にこの1年間で投資という行為を行ってきましたが、その中に企業株の購入も含まれます。私の場合は一般NISAで行っていました。
基本として企業株は100株単位で購入する事が一般的なので、年間最大120万円である一般NISA枠を活用しても5銘柄の購入になりました。もちろん企業によって株価は全く異なるので安価な株価となっている企業を選択する人も居るでしょうし、またそもそもでネット証券会社なら100株未満でも購入できるので、そのような購入をしている方も居るかと思います。
ただ、企業株は…上下が激しい。本当に激しい。私自身は信用取引はやっていない(そもそもで手を出す気は今後も全くない)のですが、空売りなどの行為が発生したり、あるいは事業提携、あるいは決算が好調(不調)など様々な要因で株価が変動するので、気にしない様にしても気になってしまう、というのが本音です。

国内で代表的な株式銘柄のこの1年の推移を見ても、

・ファーストリテイリング
202107_9983.png
・ソフトバンク
202107_9984.png
いずれもこの1年内で株価の上下が激しいですが、これを全く気にせずに過ごすには強いメンタルが必要です。
※チャート提供:TradingView

これに対し、企業型確定拠出年金はどうか。おそらくですが1週間見ないで過ごしても、耐えられます。もちろん急激に日経平均株価やNASDAQが変動すれば評価損益額に影響を及ぼすでしょうが、1日の上下ではそこまで影響はしません。
これは企業型確定拠出年金が株式全体、もしくは債権全体、もしくはREIT全体の市場を踏まえ変動するので、1つの銘柄の上下が与える影響することは少ないからです(ファーストリテイリングは株価が大き過ぎるので、この企業の株価が日経平均株価に与える影響度は少し強いですが)。

例えば、企業型確定拠出年金で選択した株式商品は市場全体の傾向になるので、

・NYダウ
20210704_dji.png
・日経平均株価
20210704_ni225.png
これらの株価指数でも変動はありますが、1銘柄の変動に比べれば大きくないです。つまり、毎日やきもきする必要がないので、ある程度ほったらかしにしやすい状況ではあります。
※チャート提供:TradingView

この考え方で進められる投資こそ、確定拠出年金やつみたてNISAなどの積立投資になるかな…と認識しています。10年以上運用することで複利を活用しながら運用益を増やしていく投資タイプです。

なお一般NISAでテンバガーに化ける企業銘柄を探していく…というのも一つ醍醐味ではあるかな、とは思っています。正直、昨年末はそればかり考えて多くの企業の株価推移や業績、サービス領域や社内評判など調べながら数点の企業の株を購入しました。ただ、半年経ちましたがテンバガーに化けるのは厳しそうです…。そのため、あの当時の労力を来年以降も行うのは本当にしんどいな、と感じています。

ほったらかし投資は、気付いたら運用益が上がっているパターンが多い


ほったらかし投資の魅力の2点目ですが、「気づいたら運用益めっちゃ上がってる」という状態を味わえることです。Twitterで「確定拠出年金」で検索してみると、結構その内容でツイートする方が多いです。
Twitterで「確定拠出年金」で検索したケース


もちろん去年はコロナ禍によって異常な株式市場の動きであり、去年の様な事象はしばらく現れないと思いますが、株式商品を中心に運用しておりスイッチングやリバランスなどを一切行わなかった方は、結果的に株価が安くなった時はドル・コスト平均法により多くの口数を購入でき、その後株価が急上昇したことで多くの運用益が手に入った状態かと思います。
逆にコロナ禍で株式商品の利益をいったん売却して元本確保型の商品にスイッチングした方は、その利益を享受し損ねたのではないかと思っています。結果論ですが。

ただ結果論とはいえ、確定拠出年金のような投資タイプでは「ちょっとした株価の動きで慌てず、どっしり構える」「急激に価格が減少しても、ドル・コスト平均法でカバーできる余地がある」という特徴がある事が良くわかる出来事で、この点もほったらかしという魅力を感じる出来事ではありました。

ほったらかし投資は、将来に向けた資産運用に向いている


ほったらかし投資ができるタイプは確定拠出年金、あるいはつみたてNISAの様な積立投資ではないか、と記載していますが、これらは10年以上かけて資産を増やしていく投資タイプです。そのため、直近では資産は増やせませんが、気長に運用していれば問題ない投資方法、といえなくはないと思います。

実際、つみたてNISAでシミュレーションしたような例がトウシルで掲載されていました。

2021-07-04_mediarakutensec.png

出典元:「つみたてNISA」を活用した米国株への長期投資(トウシル 2020/2/14)

つまりは「ほったらかし投資」の極意は日々の変動は気にしないで気長に待つ、という事だと感じており、逆に言えば毎日見ても仕方ないので日々の生活に影響を与えない投資タイプではないかと思っています。神経をすり減らさなくても良いので、最近になり「気楽に投資やりたいな」と感じる私にとって大変魅力的に見えています。「40代でFIREしたい!」といった野望を持っている投資家の方には受け入れられない投資運用ではありますが、FIRE出来るまで成長せずとも将来を見据えて、という観点では十分魅力的です。

ほったらかし投資を実践する際に留意すべき点


もちろん、ほったらかし投資は「何から何まで適当にすれば良い」というものではなく、重要なのは開始時の設計だと思っています。この部分を重点的に着手する必要はあると思っています。
例えばつみたてNISAを新たに開始する場合は

・20年運用する想定で商品を検討する
・選択しようとしている商品の実績を確認する
・選択しようとしている商品の信託報酬を確認する

少なくとも上記の点をしっかりと調べる必要があり、「その手間暇さえ惜しまなければ、その後はほったらかしに出来る」という考え方です。開始時に十分な設計さえ出来ていれば、その後は半年に一度、もしかしたら1年に一度の見直しで成長していくのを見守れる筈である、と。
この1年の確定拠出年金の運用を通じて「ほったらかし投資」の魅力が分かってきたので、いま実施している一般NISAも来年からつみたてNISAに変更するか検討をしてみたい、と考えています。

著者:gnc21
東京都在住。Webサイト・スマートフォンアプリのデータ計測支援や分析業務を行う会社員。
企業型確定拠出年金の運用を2020年より開始。投資運用経験は企業型確定拠出年金のほか、一般NISAによる国内株式の特定銘柄購入、投資信託やETF購入が中心。