「米国」「先進国」「新興国」・・・外国株式各ファンドの違い

今回は各運営機関でも企業型確定拠出年金(企業型DC)の商品として含まれている筈の外国株式型商品の各ファンドの違いを取り上げます。ここ1年で企業型確定拠出年金(企業型DC)の利回りが好調だった方々は、おそらくポートフォリオ(商品構成)に外国株式型商品を一定の割合で配分していたと思います。2021年になり成長率が鈍化気味である日本株式(国内株式)と比べて引き続き成長する外国株式ですが、モーニングスターというWebサイトでも以下のような記事が最近出ているので参考として記載します。
世界の株高に取り残される日本株に反騰のきっかけはあるのか? 投信運用会社の見通しを見る(モーニングスター 2021/7/19)


外国株式型の商品一覧


まず、私の所属企業の運営機関である三菱UFJ信託銀行が用意する外国株式の商品が以下です。
外国株式の商品一覧
私の会社では、上記の4点が用意されています。パッシブ型(インデックス型)が3点、アクティブ型が1点あり、やはりアクティブ型は信託報酬が高いですね。
※信託報酬の詳細は以下の記事をご覧ください。
企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用商品選択ポイント~後半戦(2021/2/21)

それでは商品1点ずつ詳細を確認してみたいと思います。

野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI


年末から色々と企業型確定拠出年金の商品や投資信託商品を調べていますが、この商品は外国株式では定番商品の様です。ネットや書籍でも様々な方が「信託報酬が安い」「実績十分」としている商品で、私自身も、この1年の運用における外国株式商品ではフィデリティ・グローバル・ファンドに次いで損益率が良好でした。
この商品は日本および新興国以外の国が対象であり、基本としては米国が中心ですが先進国が対象です。商品ページではチャートで上昇率などが把握できますが、商品の構造自体は楽天証券が特集ページを用意しており、各国あるいは企業の構成なども把握しやすいです。

野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI商品詳細ページ
学ぼう!「MSCI-KOKUSAIインデックス」の魅力(楽天証券)

インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)


続いてこの商品は日興アセットマネジメントで運用されている商品です。この商品も日本および新興国以外の国が対象、つまり先進国が対象で、さらに言えばMSCI-KOKUSAIインデックスに連動する投資効果を目指している、と交付目論見書にあります。
ここまで見ると、「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」とほぼ類似した商品になりますね。運営元は当然ながら異なりますが、正直この2つの商品における大きな違いは為替ヘッジがある・ないの違いくらいか?というのが率直な認識です。

インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)商品詳細ページ
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)交付目論見書(PDF)

三菱UFJDC新興国株式インデックスファンド


この商品はもう商品名にもある通り、新興国を対象にした商品ですね。商品としてはMSCIエマージング・マーケット指数をベースに運用をしている模様です。ちょっと文献が1年前になるので最新では国のラインナップが異なるかもしれませんが、詳細はピクテ投信投資顧問株式会社のURLが分かりやすいと思います。

三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド商品詳細ページ
新興国投資編(6)新興国株式市場のインデックスと注意しておきたいポイント(ピクテ投信投資顧問株式会社)
このURLで説明のある通り、現在は新興国の中心は中国になる様で、企業のラインナップも中国の企業が主軸になる様です。

フィデリティ・グローバル・ファンド


今回の商品では唯一となるアクティブ型の商品です。三菱UFJ信託銀行が用意する商品説明資料を見る限りでは、日本も対象になっている様ですが、世界主要国と記載もありますので日本および先進国が対象、と考えて良さそうです。運営元が用意する商品だけあって、設定から純資産も順調に伸びているし、基準価格もこの10年で上がっていますね。ネットで調べてみた限りだと、現在は米国中心で構成されている様です。詳しくは以下のみんかぶサイトのURLをご覧ください。

フィデリティ・グローバル・ファンド商品詳細ページ
フィデリティ・グローバル・ファンド(みんかぶ)

どのような外国株式型商品を選択すべきか


私自身が企業型確定拠出年金で選択できる外国株式型の商品を見ていきましたが、この4商品で言うと大きくは以下3つが選択するポイントになると思います。

・先進国を選択するか、新興国を選択するか
・パッシブ型にするかアクティブ型にするか
・為替ヘッジを考慮するか

ここからは私個人の視点が多分に含まれているので、実際には皆様の視点で選択いただくことを前提にご覧ください。

まず、先進国と新興国になりますが、大化けする可能性としては新興国になるのだと思いますが、企業型確定拠出年金の制度上で60歳以上にならないと引き出せないので、あまり冒険をする訳にもいかない。そうなると、選択するなら実績もあり着実に成長が見込めるであろう先進国になってしまうかな…と思います。なお、今回の商品には米国のみの商品はありませんでしたが、仮にあったとしても米国のみに託すのは少し勇気が要るので、もし米国のみの外国株式型商品が存在していても先進国を選ぶかな、と思います。

次にパッシブ型にするかアクティブ型にするか、ですが、私個人は信託報酬が安い商品を選びます。アクティブ型は証券アナリストの知恵と工夫で商品価値を高めていくために信託報酬がどうしても高くなるのですが、その分のリターンも期待できるのかもしれません。ただ、同じ100万円を投資した際に運営機関に支払う手数料は低くしておきたいと考えているので、そうなると信託報酬が安いパッシブ型を選択したいです。

最後に為替ヘッジですが…これはもう円高や円安は読めないのが事実なので、あまり重要視していないです。つまり、私は考慮しないです。
ここまでをまとめていくと、この4商品で言うと「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」「インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)」の2商品が第1候補になってきます。あとは最後に実績の確認という事になりますが、こういう時にiDeCoナビが大変役に立ちます。第3者の視点で実績を確認できるサイトです。

野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(iDeCoナビ)
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)(iDeCoナビ)

このiDeCoナビを見ると、「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」がリターンの実績、また信託報酬も最も安い、という形になります。これらが理由で、実際に現在は外国株式型は「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」の配分を最も高くする構成にして運用しています。実際には他の3商品にも微々たる割合ながら配分して運用していますが。

外国株式型の商品は人によって選択理由は変わってくると思いますが、その選択理由を明確にすることをおススメします。この内容が参考になれば幸いです。

最後に少し話が逸れますが・・・、冒頭に乗せたモーニングスターの記事にある通り、日本国内の株価成長は芳しくないですね。
国内企業も世界における競争力を上げていかないと国内経済が成長していかないので、イチ社会人としては非常に微々たる存在に過ぎませんが「これはマズイ状況だな…」と以前に増して感じます。まぁこの様な発想に至るのは、企業型確定拠出年金を含め投資を始めた事による知識の広がりかもしれないので、そこはポジティブに少し成長したんだなと捉えることにします。

著者:gnc21
東京都在住。Webサイト・スマートフォンアプリのデータ計測支援や分析業務を行う会社員。
企業型確定拠出年金の運用を2020年より開始。投資運用経験は企業型確定拠出年金のほか、一般NISAによる国内株式の特定銘柄購入、投資信託やETF購入が中心。